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製品レビュー

《2025年》ながら聴きイヤホン横並びテスト PART 4  2025年夏版|オープンイヤー型のハイクラス、最先端のテクノロジー満載

2万円以上のモデルを実機レビュー

高橋 敦
2026年3月2日更新
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    高橋 敦

カナル型イヤホンのように耳を塞ぐことなく、自然と周囲の音も聞き取ることができるオープンイヤー方式のイヤホン。ハイクラスから代表的なモデルをピックアップし、実際の使い心地、音質、音漏れの大きさなどの一斉テストを実施しました。総合評価はコストパフォーマンスも加味したものとしました。PART 4は2万円以上の価格帯で注目度の高い6モデルのレビューをお届けします。

BEYERDYNAMIC「Verio 200」〜さすが老舗、高音質!

  • Veiro 200の画像
  • オープンイヤー型完全ワイヤレスイヤホン
    BEYERDYNAMIC
    「Verio 200」
    ¥OPEN(実勢価格¥39,720/税込)

ケース縦横は最大級ですが厚みは普通。イヤホン本体は大柄ですが柔軟性と可動軸でフックが動く範囲を広げてあり装着性は問題ありません。アプリも5バンドEQ搭載、シングルタップへの操作割り当てをなくしての誤動作抑制も可能など、ポイントを押さえた仕上がりです。そして音質は今回のトップ評価。超低域こそ高級カナル型イヤホンには及びませんが、その他の要素はまさにハイエンド級。音の地力がこのレベルだからこそaptX Adaptive対応も効果を発揮。音漏れは中高域がバランスよく漏れます。

  • Verio 200の音質傾向表
  • BEYERDYNAMIC「Verio 200」の音質傾向表。

BOCO「PEACE SS-1」〜最先端の骨伝導バランス

  • PEACE SS-1の画像
  • オープンイヤー型完全ワイヤレスイヤホン
    BOCO
    「PEACE SS-1」
    ¥OPEN(実勢価格¥21,780前後)

「世界初の骨伝導完全ワイヤレス」の後継最新モデル。4〜40,000Hzのワイドレンジ再生を実現する日本発の純骨伝導デバイスを採用しています。カーブ形状の効果で、本体の着け外しのしやすさは現在のイヤーカフ型として標準以上を確保してあります。操作ボタンは感圧式。誤動作の不安感は少ないです。音質評価は、筆者の耳の形との相性から、ポテンシャルを発揮できていないかも。骨伝導は騒音の大きい環境に強く、再生音量を下げやすいので実用時の音漏れは抑えられるでしょう。

  • PEACE「SS-01」の音質傾向表。
  • BOCO「PEACE SS-1」の音質傾向表。

BOSE「Ultra Open Earbuds」〜すべてにバランスよし

耳にくるっと巻き付く装着方法。独特だが慣れれば着け外しもしやすく、耳が挟み込まれる感じの少なさからフィット感も良好です。円筒型の物理型ボタンで、押しやすさと誤動作の少なさの両立にも成功、本体とケースのコンパクトさもトップクラス、機能はシンプルですが使いやすいアプリと、弱点のない仕上がりはさすがトップブランド。柔らかで穏やかな音調、その聴き心地のよさも、ながら聴き用途には特にフィットしそうです。音漏れの少なさも際立ちます。空間オーディオも対応。

  • BOSE「Ultra Open Earbuds」の音質傾向表。
  • BOSE「Ultra Open Earbuds」の音質傾向表。

CLEER「ARC3 Max」〜よくばりギガ盛り

  • CLEER ARX3 Maxの画像
  • オープンイヤー型完全ワイヤレスイヤホン
    CLEER
    「ARC3 Max」
    ¥OPEN(直販サイト価格¥37,640/税込)

ケースにタッチディスプレイ搭載。イヤホン本体は大柄ですが回転軸機構で着けやすさと装着性を確保。シリーズ中でこの「Max」は心拍数&血中酸素濃度計にノイキャンなど機能全部盛りモデルですが、ほしい機能を絞ってモデルを選べばコスパ評価も上がります。気になるノイキャンは騒音を消すというより空調や街の騒がしさの「ザワザワ感を抑える」ものですが、効果は十分に体感可能。ウォームで厚みのある音調も魅力的で、音質評価としてもトップ級です。音漏れはボーカル帯域が聞こえやすい傾向にあります。

  • ARC3 Maxの音質傾向表。
  • CLEER「ARC3 Max」の音質傾向表。

HUAWEI「HUAWEI FreeClip」〜完成度抜群のイヤーカフ型

  • HUAWEI FreeClipの画像
  • オープンイヤー型完全ワイヤレスイヤホン
    HUAWEI
    「HUAWEI FreeClip」
    ¥OPEN(実勢価格¥27,800前後)

本体もケースも最小クラス、着け外しはしやすくフィット感も軽やか。イヤホンのほぼ全体をタッチ範囲としつつ、標準の操作割り当てからシングルタップを省くことで誤動作も抑制。本体ペアは両方とも同一形状で見分け不可能ですが、実はそもそも見わける必要がありません。装着後にイヤホンが自動で左右を判別して音の振り分けを行ってくれるので、ユーザーは左右を気にせず着け外しできるのです。音調においては中高域のクリアさが強み。弱点は音漏れの特に高域側が目立つことくらいでしょうか。

  • HUAWEI「HUAWEI FreeClip」の音質傾向表。
  • HUAWEI「HUAWEI FreeClip」の音質傾向表。

RADIUS「HP-B100BT」〜骨伝導も空気伝導も

  • 「HP-B100BT」の画像
  • オープンイヤー型完全ワイヤレスイヤホン
    RADIUS
    「HP-B100BT」
    ¥OPEN(実勢価格¥33,000前後)

中低域再生は骨伝導で、高域再生は空気伝導のハイブリッドで、しかも両方式を一体化した特別なダイナミック型骨伝導ドライバーを採用。強いていえば、骨伝導部分の耳への接触とその振動が気になる方はいるかもしれません。音質面では、シンバルなどの高音のチャキッとした感触、ベースのスラップの弾力の強さなど、両方式の持ち味を感じられます。逆位相による打ち消しが特に効果を発揮し、骨伝導が担当する中低域以下、ボーカル以下の帯域の音漏れが極めて少ないのもポイントです。

  • RADIUS「HP-B100BT」の音質傾向表。
  • RADIUS「HP-B100BT」の音質傾向表。

SPEC

BEYERDYNAMIC「Verio 200」
●伝導方式:空気伝導 ●装着方式:耳掛け ●通信方式:Bluetooth Ver.5.3 ●ドライバー:16.2mmダイナミック型 ●コーデック:SBC、AAC、aptX Adaptive ●連続再生時間:8時間(ケース込み27時間) ●防水性能:IP54 ●アプリ:あり ●質量:10.7g(実測値)

BOCO「PEACE SS-1」 
●伝導方式:骨伝導 ●装着方式:イヤーカフ ●通信方式:Bluetooth Ver.5.2 ●コーデック:SBC、aptX Adaptive ●ドライバー:10mm骨伝導デバイス ●連続再生時間:8時間(ケース込み24時間) ●防水性能:IPX7 ●アプリ:なし ●質量:7.6g(実測値) 

BOSE「Ultra Open Earbuds」
●伝導方式:空気伝導 ●装着方式:イヤーカフ ●通信方式:Bluetooth Ver.5.3 ●コーデック:非公開 ●ドライバー:非公開 ●連続再生時間:7.5時間(ケース込み27時間) ●防水性能:IPX4 ●アプリ:あり ●質量:6.5g(実測値)

CLEER「ARC3 Max」
●伝導方式:空気伝導 ●装着方式:耳掛け ●通信方式:Bluetooth Ver.5.4 ●コーデック:SBC、AAC、aptX、aptX Adaptive、aptX Lossless、LDAC ●ドライバー:16.2mmダイナミック型 ●連続再生時間:4時間(ケース込み20時間) ●防水性能:IPX7 ●アプリ:あり ●質量:12.9g(実測値)

HUAWEI「HUAWEI FreeClip」
●伝導方式:空気伝導 ●装着方式:イヤーカフ ●通信方式:Bluetooth Ver.5.3 ●コーデック:SBC、AAC、L2HC
●ドライバー:10.8mmダイナミック型 ●連続再生時間:8時間(ケース込み36時間) ●防水性能:IP54 ●アプリ:あり ●質量:5.6g(実測値)

RADIUS「HP-B100BT」
●伝導方式:骨伝導/空気伝導 ●装着方式:耳掛け ●通信方式:Bluetooth Ver.5.3 ●コーデック:SBC、AAC ●ドライバー:14mm骨伝導デバイス ●連続再生時間:5時間(ケース込み17.5時間) ●防水性能:IPX4  ●アプリ:なし ●質量:10.6g(実測値)