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製品レビュー

TAGO STUDIO TAKASAKI「T3-01」。プロの想いが詰まったモニターヘッドホン

しなやかでナチュラル! ニュアンスも細部まで克明

岩井 喬
2026年3月2日更新
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    岩井 喬

音楽のある街、高崎のレコーディングスタジオ「TAGO STUDIO TAKASAKI」。同スタジオが手がけたヘッドホン「T3-01」は、アーティスト達から絶大な支持を集め、人気沸騰中です。まさに現代のレファレンスモニターともいうべき本機の魅力を岩井 喬氏が探ります。

  • 密閉・ダイナミック型ヘッドホン(モニターヘッドホン)
    TAGO STUDIO TAKASAKI
    「T3-01」
    ¥69,300(税込)
    高崎市営レコーディングスタジオの運営者の多胡邦夫氏の発案によって生まれたモニターヘッドホンです。アーティストやエンジニアが目指す音を忠実に再現するため、ナチュラルサウンドを追求しています。

本当の音楽の感動を体感してほしい

高崎市にあるレコーディングスタジオ「TAGO STUDIO TAKASAKI」。このスタジオを企画した高崎出身の作曲家/音楽プロデューサー・多胡邦夫氏が、ヘッドホン製造メーカー「TOKUMI」とともに、原音を忠実に再現できるヘッドホンとしてつくり上げたのが「T3-01」です。モニターヘッドホンと音楽鑑賞用ヘッドホンの垣根を超えたいという多胡氏の熱い想いが込められています。

  • 「TAGO STUDIO TAKASAKI」の運営責任者が、作曲家、音楽プロデューサーの多胡邦夫氏です。「最高の音質、バランスで聴く音楽は何十倍も感動的に人生を彩ります。T3-01を通じて本当の音楽の感動を多くの皆様に体感していただきたいです」と、多胡氏はメッセージをくれました。

シルクプロテインコーティングを施した40mmドライバーを搭載し、ハウジングには響きのよい国産楓材を採用。ファブリックと柔らかい革を組み合わせたイヤーパッドや金属パーツを用いたヘッドバンドは耐久性、保守性も考慮されています。重量は300gを超えますが、長時間の装着でも疲れにくく快適です。

  • 40mmドライバーユニットを搭載。振動板には、群馬県繊維工業試験場との共同研究成果品であるシルクプロテインをコーティングしている。群馬県産シルクを精錬し溶液化した後に振動板にコーティング。自然で伸びのある音質を実現しているといいます。
  • ハウジングには国産の楓材を採用。淡い白色と絹糸のような光沢、緻密な木目をそのまま生かしたデザインになっています。また、楓材は楽器でもよく使用される木材で、モニターサウンドに最適なナチュラルな響きが得られるといいます。

自然で克明な描写! 音楽鑑賞にも最適

音質についても非常に歪みが少なく、しなやかでナチュラルであり、長時間聴いていても疲れにくいです。ボーカルは肉付きよく、口元のウェット感に微かな艶が乗ります。リヴァーブなど、エフェクトのニュアンスも細部まで克明であり、楽器そのものの音色やハーモニクスも自然に引き出します。低域も脚色なくベースとキックドラムの描きわけも明瞭です。オーケストラのハーモニーはウッドハウジングらしいわずかなふくよかさを感じますが、余韻の消え際の再現性や階調性の高さはいかにもモニター機といえる実直なトレース力を見せます。しかし“粗探し”をする検聴用という傾向ではなく、リスニングヘッドホンとしても最高のパフォーマンスを引き出してくれる、耳馴染みのよい類い稀なモデルといえるでしょう。

  • TAGO STUDIO TAKASAKIは、BOØWYやBUCK-TICKら数々のアーティストを生んだ、群馬県高崎市が開設したレコーディングスタジオです。作曲家・音楽プロデューサーとして活躍する多胡邦夫氏が運営責任者として参画。「メンフィスサウンド」や「リバプールサウンド」のような「高崎サウンド」を世界に発信していきたいという想いが込められています。
  • ミキシングコンソールやモニタースピーカーが設置されたコントロールルーム。
  • ボーカルブース、アンプブースなどを擁するスタジオの奥にはピアノブースもあり、イタリアのピアノメーカー、ファツィオリ社のフル・コンサート・グランドピアノが導入されています。

SPEC

TAGO STUDIO「T3-01」
●型式:密閉・ダイナミック型 ●ドライバー口径:40mm ●再生周波数帯域:5〜40,000Hz ●インピーダンス:70Ω ●ケーブルの長さ:1.8m ●質量:約321g(ケーブル含まず) ●付属品:標準プラグ、キャリングケース ほか