Bose(ボーズ)との戦略的パートナーシップのもと、プレミアムクラスの音楽体験を驚くほどリーズナブルに実現したヘッドホンが、Baseus「Inspireシリーズ」です。ノイキャンイヤホン、ヘッドホンに加えて、イヤカフ型までラインアップ。Sound by Boseを冠したアイテムのなかでも一味違う完成度を誇る、本機の開発の裏側に迫るべく、Baseusのニー・リュー氏にインタビューを敢行しました。
CONTENTS
・Baseus「Inspireシリーズ」の「Sound by Bose」は、ケタ違いの完成度
・イヤーカフでも音質重視、世界初のハイブリッド構成
・Bose譲りのノイキャン、最先端の音響テクノロジー
・製品プロフィール
Baseus「Inspireシリーズ」の「Sound by Bose」は、ケタ違いの完成度

オーディオブランド、Baseus(ベースアス)から「Inspireシリーズ」が誕生しました。3機種すべてが「Sound by Bose」の音質チューニングを施しています。それだけでなく、ドルビーオーディオやハイレゾワイヤレスに対応するモデルも揃えるなど、最先端のスペックも備えています。
ドイツ・ベルリンで開催されたIFA2025の展示ブースで、ベースアス本社のニー・リュー氏にお会いして、Inspireシリーズ開発の背景と意気込みをお聞きすることができました。
2011年の設立以来、「Base on User(すべてはユーザーのために)」というポリシーのもとに、ベースアスは実用的で信頼性の高いデジタルアクセサリーを展開してきました。2024年の本格的な日本市場への参入から、その名を知った方も少なくないでしょう。Inspireシリーズはオーディオブランドとしても伸び盛りのベースアスが誇るフラグシップです。
最初に注目したいポイントはボーズとのコラボレーションです。ボーズ技術陣とのタッグは他社と異なるレベルで実施されています。昨年ごろからSound by Boseのエンブレムを冠するデジタルガジェットが話題をさらっていますが、リュー氏に聞くとベースアスとボーズの関係性は他と一線を画すレベルであることがわかりました。
「他社はブランディングでのコラボレーションを主眼としています。ベースアスは技術的な側面からボーズとより深く、広範にわたるものづくりの協業を行っています」(リュー)
Inspireシリーズは両社による最初のコラボモデルです。3つの製品ともに、ボーズはベースアスに音響構造のリファレンスを提供し、サウンドの感性評価と製造・品質管理の知見を共有しているといいます。
サウンドチューニングにおけるボーズの基準は極めて厳格です。リュー氏が振り返ります。
「音質と消音効果の満たすべき基準はとても高く、特にサウンドについては守るべき厳しい周波数特性の指標があります。THDのバランスについても同様です」(リュー)
Inspireシリーズによる最初のコラボレーションを成功させるため、ベースアスはプロジェクトマネージャーを米国に派遣し、ボーズのエンジニアリングチームと膝を突き合わせて、妥協することなく高いクオリティを追求しました。6ヶ月に及ぶ共同作業のうち、音のチューニングだけで約5ヶ月を費やしたといいます。リュー氏は「最も難しく、そしてやりがいを感じた工程」だったと振り返ります。
こだわりと最先端のスペックを盛り込みながら、Inspireシリーズは驚異的なコストパフォーマンスを実現しています。その理由は、ベースアスの製品が完全に自社で設計・開発されているため、製造コストを効率よく管理できるからです。だが理由はそれだけではありません。リュー氏は「Inspireシリーズをより多くの方々に体験してもらいたい」という思いから、あえて挑戦的な価格設定を追求したのだと打ち明けます。
イヤーカフでも音質重視、世界初のハイブリッド構成
最初にイヤーカフスタイルのワイヤレスイヤホン「XC1」を聴きました。オープンイヤーであることを忘れてしまうほど、濃厚でパワフルなサウンドが耳を満たします。ボーカルや弦楽器の中高音域が鮮やかで力強く、そして音場の見晴らしが澄み渡っています。これほど充実したサウンドが楽しめるのに、リスニング中の音漏れがほぼないことにも驚きます。
鍵を握るのは、XC1がイヤーカフ型として世界で初めて採用したデュアルドライバー構造です。10.8mmのダイナミックドライバーにはチタニウムコートのLCP振動板を採用し、クリアで伸びのある中低域を再生します。そしてカスタムチューニングを施したノウルズ社のBA型ドライバーが20kHzから40kHzの高音域を担います。リュー氏は、ボーズが示す音質基準では「小音量でもバランスのよい音を再現できること」が重視されたといいます。確かに、Inspireシリーズのサウンドはボリュームを下げても躍動感が損なわれません。
そしてなぜ「音漏れ」をこんなに抑えられるのでしょうか。リュー氏が独自技術について説明してくれました。ひとつは、ハウジングの適切な位置に配置した2つの穴から逆位相の音を出すことで、外部に漏れやすい低域から中低域の音を効果的に打ち消す技術です。さらにドライバーをできる限り耳の近くに配置し、指向性の高い中高域の音をストレートに鼓膜へ届ける設計としています。探求の成果がライバルとの差別化を引き寄せました。
XC1は本体の左右をユーザーが気にする必要がなく、装着時に自動判定する機能があります。専用のモバイルアプリにはドルビーオーディオをオンにして立体サウンドを楽しんだり、8バンドEQから好みのサウンドに調整して保存し、繰り返し使えたりするなど、機能面も充実しています。
防水性能も特筆したいポイントです。一般的に防水対応が難しいとされるBAドライバーを、ダイナミックドライバーと別々に独立したチャンバーに格納することにより水の侵入を防ぎ、IP66の防水性能を持たせています。クリアなハンズフリー通話音声も実現しています。XC1は生活のあらゆるシーンに快適な使い心地を実感させるワイヤレスイヤホンです。
Bose譲りのノイキャン、最先端の音響テクノロジー
ヘッドホン「XH1」、イヤホン「XP1」も完成度の高いプロダクトです。ノイズキャンセリング機能はとても強力でありながら、見晴らしのよい音場を確保しています。クリアで切れ味に富むサウンドです。それぞれボーズによる同じカテゴリーの最新モデルとひと味違う魅力的なサウンドが楽しめます。価格も手頃なので、ボーズのQCシリーズを既にお持ちの方も手に入れて、比べながら楽しんでもらいたいと思います。
ボーズが提供した音響構造設計をベースにしながら、「ベースアスらしさ」を各製品に盛り込んだとリュー氏は語ります。例えばXH1には携帯性を重視して、ボーズのリファレンスにない折りたたみ機構を加えています。本体は驚くほどに軽いです。XP1はアジア人の耳にも快適にフィットするように、ハウジングを小さく設計して装着性能を高めました。筆者の耳にも“本家”のイヤホンよりも心地よく収まります。そして、どちらの製品も専用アプリからANCの効果を細かく調整できます。
リュー氏はアコースティックエンジニアとして研鑽を積んできたキャリアを振り返りながら「自信を持ってInspireシリーズを皆様にお届けしたい」と胸を張りました。真摯に良質なオーディオにこだわる、2つのブランドによる会心のコラボに注目です。
製品プロフィール

オープンイヤー型完全ワイヤレスイヤホン
Baseus
Inspire XC1 ¥23,800(税込)
イヤーカフ型でハイブリッド
イヤーカフ型としては世界初となるハイブリッドドライバー搭載。10.8mmダイナミック型+Knowles製バランスド・アーマチュア(BA)を搭載。とってもワイドレンジで、低域とボーカルがイキイキしていて楽しくなるサウンド。そして音漏れの少なさには、「マジかよ!」と、思わず衝撃を受けること請け合い。

ノイズキャンセリングワイヤレスヘッドホン
Baseus
Inspire XH1 ¥31,800(税込)
高性能でバッテリー長持ち
リアルタイム適応型ANC搭載のヘッドホン。最大-48dBのノイズ低減効果をアピール。ドライバー口径は35mmで、振動板はバイオセルロース。こちらも抜けよくメリハリある元気なサウンドで好印象! 連続再生時間はANC OFFで100時間、ONで65時間。

ノイズキャンセリング完全ワイヤレスイヤホン
Baseus
Inspire XP1 ¥22,800(税込)
ノイキャン効果も抜群です
突き抜けてお買い得のある、Sound by Bose高性能ノイキャンイヤホン。ライバルが-42dBのところ-50dBと消音性能アピール。ボーズっぽい音響構造やイヤーチップにも、パッシブでの遮音性を高める秘密がありそう。ドライバー10mm、イヤホン本体で連続8時間再生。
