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インタビュー

第20回「深圳国際オーディオショウ」SIAS2026、オーディオとカルチャーが交差する場所

イベント主催者、LEIYIN AUDIO王社長夫妻と千杯氏にもインタビュー

平野 勇樹
2026年8月16日更新
  • 平野 勇樹

第20回「深圳国際オーディオショウ(Shenzhen International Audio Show)」に行ってきた

     世界最先端のIT都市のひとつ、中国・広東省深圳市で、8月14日、15日、16日の3日間、「深圳国際オーディオショウ(Shenzhen International Audio Show)」が開催されました。略称はSIAS2026。場所は市の中心街(福田区)にある「深圳コンベンション&エキシビションセンター」のホール6。主催は海外向けの通販サイト「シンセンオーディオ」を運営するLEIYIN AUDIOとインフルエンサーの千杯(せんぱい)氏。第20回を迎える、活気溢れるポータブルオーディオイベントです。

    • ホール6のエントランスでは、水月雨のキャラクター「水月友希」がお出迎え!

     参加メーカーは水月雨/MOONDROPやTANCHJIM、FIIO、DUNU、IBASSO、LOTOOといった高音質な有線イヤホンやDAPで知られる中国のオーディオブランドを中心に、ゼンハイザーやベイヤーダイナミック、ソニーなどの定番ブランド、そしてAmazonを中心に販売されていて気軽に試聴することが難しいSOUNDPEATSやTRNといったコスパに優れた実力派まで、日本でも馴染みのあるポータブルオーディオブランドが所狭しと展示ブースを構えています。

     このイベントがユニークなのは「オーディオ」の試聴会というだけでなく、「コスプレ」や「コーヒー」といった、異なるカルチャーを掛け合わせた文化発信イベントとなっていることです。若い世代の来場者が多く、お気に入りのイヤホンを紹介したり、お互いに写真を撮りあったりして、積極的に情報を発信している姿が印象的でした。

     インフルエンサーが現場でライブ動画配信を行うためのブースが数多く用意されていることも、このイベントらしい風景でした。移動しながらライブ配信をしているチームもありました。広い国土の中国だからこそ、ネットでのイベント情報配信のニーズは非常に高いそうです。

    主催者インタビュー〜オーディオを異なるカルチャーと融合、新しい交流の場に

       会期中に、このイベントを主催するLEIYIN AUDIOの王社長とインフルエンサーの千杯(せんぱい)氏にインタビューすることもできました。ここからはその模様をお届けしていきます!

      • 写真右の千杯(せんぱい)さんが広報、プロモーションなどを担当。王社長夫妻が会場の手配、現場の設営、スケジュール調整など、イベントを実際に形にするための実務全般を統括されています。

      ー記念すべき第20回の開催おめでとうございます! 改めてイベントの歩みを振り返っていただけますか?
      千杯さん「以前の中国のオーディオ展示会は、少し堅苦しくて退屈な面がありました。そこで私たちは、より若々しく、ブランドの認知度向上を助け、さらには中国ブランドが海外のオーディオファンへ影響力を広げられるようなイベントを作りたいと思い、このショウを立ち上げました。もちろん音楽やイヤホン、Hi-Fiオーディオが好きなコアなファンもたくさん来ます。ここでは「交流」を大切にしています。コスプレ、カフェ、さらには多くの新興メディアを巻き込むことで、ヘッドホン文化を、若者が好むカルチャーと融合させ、普段オーディオになじみのない層にも高品質な音の魅力に触れてもらえるようにしています。」

      ーずっと変わらず、大切にしていることはありますか?
      王さん「この展示会の原点は、「音楽を愛するすべての人が集まり、交流できるプラットフォームを作ること」です。音楽好きの人たちは、自分の「好き」を心からシェアしたいという強い想いを持っています。高価な機器を買えない人でも、ここへ来れば聴きたかった機器を体験し、体験を共有することができます。もう一つの重要な理念は「社会貢献(チャリティ)」です。チャリティ活動開始から約10年になりますが、イベントの収益の一部を地方の恵まれない小中学校への寄付にあて、図書室の建設などを支援してきました。これまでに60校以上の学校を支援しています。
       自分の趣味を追求しながら社会責任を果たすこと、そして何より「主催者の名誉のためではなく、出展者全員の名義で慈善活動を行うこと」。これが私たちの誇りであり、他とは違う大きなエネルギーになっています。

      • いまや約300ブランドが展示ブースを構える規模にまで成長を遂げた

      ー出展規模はどのように変化してきましたか?
      千杯さん「去年の来場者は約3万人でしたが、今年は5万人を超える見込みです。出展ブランド数は去年が約200、今年は300を超えています!」
      王さん「第1回は、ただの「オーディオファンのオフ会」のようなものでした。代理店をやっていた10社ほどのブランドが集まり、部屋の一角で100人くらいが集まっただけです。時間も半日(日の午後)だけでした(笑)。」

      ー今後の展望について、教えてください。
      王さん「さらに会場の規模を大きくすること。それから多くのファンやブランドから「ほかの都市(北京や上海など)でも開催してほしい」という要望をいただいています。それぞれの地域の特性に合わせた開催方法を検討しているところです。日本で開催することになった際には、アドバイスやアイデアをぜひ教えていただきたいです(笑)!

      ー日本でも、オーディオを他の文化と掛け合わせて、ユーザーのみなさんがカジュアルに自分たちから発信ができるようなイベントが実現すると素晴らしいですね。本日はありがとうございました!

       水月雨/MOONDROPの発表会の内容や速報レビュー、ブース展示は別稿でお届けしますので、そちらもどうぞお楽しみに!